揺るがない意志を持つコードギアス 反逆のルルーシュが本当に奥が深いんです。漫画を読んでいて、「悪者」だと思っていたキャラが実はいい奴だったということは、ママある。『コードギアス 反逆のルルーシュ』も、そのいい例であろう。
主人公ルルーシュは、大帝国の皇子でありながら、政治のために幼くして帝国を追放された過去を持つ。
人当たりは爽やかで、いかにも好青年。だが、ある日、他人を意のままに操れる力『ギアス』を手に入れ、密かに世界征服をたくらみ始める。
目的のためには、親友を裏切り、自分を偽り、どれほどの犠牲を払っても構わない。横暴が過ぎて人々から憎しみの対象となろうと、彼は気に掛けない。
しかし、読者は、ルルーシュが何のために世界征服を企むのか、その本当の目的を知らされないのである。
彼の本当の目的が分かるのは、物語の最後の最後。それを知ったとき、彼の孤独な戦いと信念に、心がふるえてしまうのである。